iPadで「バクマン。」という映画を見たら、冒頭に小林よしのり
先生の「東大一直線」のカットがちらちら出てきたので驚いた。
他の作品に比べたら絵が下手で恥ずかち――。
「バクマン。」は高校生の原作者と作画家が、少年ジャンプの
漫画家を目指す作品だが、地味な作画の部分をCGで巧みに
表現していてなかなか面白かった。
高校生が学校の授業を受けながら週刊連載するのはまず無理だし、
アシスタントなしで連載してるのも無理だし、新人漫画家の絵が
小畑健だから天才的に上手すぎるし、あんなに絵が上手いのに、
顔が墨だらけというのもあり得ないし、プロから見れば変なこと
ばっかりだ。
一番、それはダメだと思ったのは、すげえブタな奴が、上半身、
裸で作画するシーンだ。
原稿が汚れそうでヒヤヒヤした。
それでも物語は分かりやすい筋立てで、小気味よく展開を見せて
いく手法がやっぱり見事だ。
わしが漫画家の物語を描いたら、編集者の醜悪さも描くから、
もっと面白くなるけど、まあ連載させてくれるところがない
だろうね。